2019年、あるテレビ番組でトライアングルについて特集されているのを見ました、その内容の一部に、普通のトライアングルとハンマーによる槌目加工のものがあり、ハンマー仕上げのものは圧倒的に響きがよく、テレビのスピーカーからでもその違いがよく分かりました。その時私の中に一つの閃きが生まれました。この槌目の技術を、サックスのマウスピースに応用できないだろうか?と。そこから長い試行錯誤の日々が始まりました。理想の響きを追い求め、何度もテストを繰り返した末に、ようやく私自身が心から納得できる最高のマウスピースが完成したのです。私自身、現役のプレイヤーとして実際のライブ現場でもテストを重ねてきましたが、そのポテンシャルは本当に驚くべきものでした。メタル素材でありながら、まるでハードラバーのような温かみのある音色も表現できる。メタルならではの圧倒的なパワーはもちろんですが、ピアニシモでも輪郭のある美しい音色がしっかりと客席に届きます。
我ながら本当に良いマウスピースができたと、皆様に自信を持ってお届けできる最高傑作です。
ただ一つ、毎日ハンマーで叩きすぎて、私の手が腱鞘炎になりそうなことだけが玉に瑕(きず)ですが(笑)。ぜひ、この素晴らしい響きを体感してください。
後藤 将彦